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2010年12月20日 (月)

第4回朝日杯将棋オープンの本戦トーナメント始まる、最初にベスト4に駒を進めたのは羽生善治名人

優勝賞金1000万円をかけて争う朝日杯将棋オープンも、一次予選、二次予選を終え、二次予選を勝ち抜いた8名、前回ベスト4・タイトルホルダーなどシード棋士8名の計16名で戦う本戦トーナメントが始まった。朝日杯は持ち時間は40分の早指し。
予選、本戦を通じ4人が一同に会し、午前10時からの対戦の勝者がその日の午後2時から戦し勝った1人が、次の進む。

今日(2010年12月20日)の組み合わせは、羽生善治名人vs三浦弘行八段戦と行方尚史八段vs阿久津主税七段戦。行方八段は本棋戦の第1回優勝者、阿久津七段は第2回優勝者、羽生名人は第3回優勝者と過去3回の優勝者が全員含まれるという珍しい組み合わせになった。

羽生vs三浦戦は、羽生名人が先手で横歩取りに進む。定跡形なので、あっというまに指し手が進む隣の行方vs阿久津戦が数手しか進んでいないのに、あっというまに20手以上進んだ。お互い激しく攻め合うが、羽生名人の攻めに軍配があがり、11時半過ぎには三浦八段が投了。NHK杯並みの早さだった。

羽生vs三浦戦の棋譜:http://live.shogi.or.jp/asahi/kifu/20101220asahi_11.html

隣の行方vs阿久津戦は、先手の阿久津七段が三間飛車に振り、後手の行方八段は居飛車。阿久津七段は美濃囲いから金があがり高美濃へ。一方の行方八段は、角交換から馬を作り、自陣に馬を引きつけて、こちらも馬を冠にした高美濃とお互い守りを固めた。
阿久津ペースに見えたが、行方八段が虎の子の馬をバッサリ切って、一気に混戦模様に。阿久津陣の飛車の押さえ込みに成功して、手番を握り攻め込む。隙を見て、阿久津七段が反撃。行方玉を追い込む。そこで、行方八段二度目の馬切りが出て、取った金で自陣を固め、再び反撃、いったん行方勝勢とのコメントまで流れた。しかし、その後、再び阿久津七段が反撃、さらに行方八段が反撃と、たびたび攻守が入れ替わる好勝負。
最終盤は行方優勢にも思えたが、阿久津玉は詰まず、阿久津七段の寄せがまさり、行方八段が投了した。133手の激戦、終ったのは羽生vs三浦戦の終局からほぼ1時間後の12時半すぎだった。

行方vs阿久津戦の棋譜:http://live.shogi.or.jp/asahi/kifu/20101220asahi_12.html

午後2時からの準々決勝は、羽生名人vs阿久津七段の対戦に。振り駒で先手となった阿久津七段は、矢倉模様の駒組みから果敢に攻め、羽生陣に攻め込み、羽生名人の飛車の押さえ込みにも成功。優位を築いたと思われたが、飛車を攻めるに当たり千日手模様の手順が出現。後手で攻められている羽生名人側に千日手を避ける積極的動機は乏しいので、先手が打開するしかない。この打開の一着に問題があったようで、徐々に羽生名人が息を吹き返す。午前中の阿久津vs行方戦を上回る長手数(145手)の戦いとなったが、最後に勝利をつかんだのは羽生名人の側だった。羽生名人は第1回、第3回についで3回目の準決勝(ベスト4)である。

羽生vs阿久津戦の棋譜:http://live.shogi.or.jp/asahi/kifu/20101220asahi_13.html

さらに、明日(2010年12月21日)は、森内俊之九段vs郷田真隆九段戦、佐藤康光九段vs佐藤和俊五段が戦う。4人の中で勝ち残った一人が、準決勝で羽生名人と戦うことになる。

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