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2010年12月22日 (水)

第4回朝日杯将棋オープン、郷田真隆九段が森内俊之九段、佐藤和俊五段を破り初のベスト4入り決める

朝日杯将棋オープンの本戦トーナメント2日め。今日(2010年12月21日)は、午前10時から森内俊之九段vs郷田真隆九段戦、佐藤康光九段vs佐藤和俊五段戦が行われ、午後2時からそれぞれの勝者がベスト4をかけて対戦する。

森内vs郷田戦は振り駒で郷田九段の先手に。居飛車の郷田九段に対し、後手の森内九段は一手損角換わりから四間飛車に振り、玉は右玉。一方、郷田九段は、早々に穴熊を目指す。郷田九段は自分の後手番では決して一手損角換わりを指さないが、先手番の際の相手の一手損角換わりにどう対応するかは課題の一つ。

朝日杯の棋譜中継のコメントでは、2人の対戦成績は、41戦で森内九段23勝、郷田九段18勝。印象に残るのは、第65期名人戦七番勝負で、郷田2連勝のあと森内が3連勝。第6局に森内必勝に将棋を郷田が大逆転して3勝3敗としたが、最終戦では森内名人が勝って五度目の名人位獲得を決め、18世名人の資格を得た。

郷田九段が穴熊を着々と固めるのに対し、森内玉は仮住まいのような守り。郷田九段の攻めに対し、森内玉はかわすように逃げ、盤上中央に銀2枚、馬2枚で固めた空中楼閣に逃げていった。これで郷田九段は取り逃がしたのかとも思ったが、こちらは飛車2枚で自陣を固めつつ、攻める。と金を4段目、5段目とバックさせて戦線に投入した。少しづつ、包囲網を狭めながら、2枚の馬を精算させ、郷田陣の懸念材料だった桂馬を、王手桂取りの角打ちで抜くと、郷田陣には攻めかかる拠点がなくなり、森内九段無念の投了となった。
総手数145手、終局時刻12時45分という激戦だった。
いつもながら、両者の戦いは、見所満載の熱戦・激戦になるが、今回も期待を裏切らない内容だった。郷田九段の早めの穴熊が新趣向だろう。

森内vs郷田戦の棋譜:http://live.shogi.or.jp/asahi/kifu/20101221asahi_12.html

もう一局の佐藤康光九段vs佐藤和俊五段の佐藤対決は、佐藤和俊五段が勝って、午後の本戦2回戦に進んだ。

佐藤(康)vs佐藤(和)戦の棋譜:http://live.shogi.or.jp/asahi/kifu/20101221asahi_11.html

午後2時からは、ベスト4をかけ、郷田真隆九段と佐藤和俊五段が対戦。振り駒で佐藤五段が先手。佐藤五段はこの朝日杯で第2回、第3回と連続してベスト4入りしている。
佐藤五段は先手ながらゴキゲン中飛車を選択。守りも高美濃に構え、バランスある構え。郷田九段は飛車先の8筋から突破目指す。最終的に飛車成りに成功し、あわせて中央から高美濃崩しにかかる。堅牢に見えた佐藤陣の守りはあっという間にバラバラにされ、100手指したところで、佐藤五段の投了となった。

郷田vs佐藤(和)戦の棋譜:http://live.shogi.or.jp/asahi/kifu/20101221asahi_13.html

これで、郷田九段は朝日杯オープン4回目にして初のベスト4進出。例年だと準決勝・決勝は、2月に東京・有楽町の有楽町マリオン朝日ホールでファンを招いて公開対局で行われる。準決勝のうちの一局は、羽生名人vs郷田九段。第67期名人戦七番勝負の再現となる。郷田ファンとしては、なんとしても公開対局の観戦券を入手したいものだ。

郷田九段の2010年度の成績は、これで28戦で18勝10敗、勝率0.6429。ようやく郷田九段の通算勝率並みの数字になってきた。年内の残る対局は12月27日に予定されている王位戦の挑戦者リーグ入りをかけた三浦弘行八段との一戦。勝って、王位戦リーグ入りを決め、気持ち良く新年を迎えてほしいものである。

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コメント

森内郷田戦は激戦だったようですね。臨場感溢れる解説をありがとうございます。朝日杯はこんなに近くで観戦していいのというぐらい間近で観戦できるのが魅力的ですね。

投稿: 郷田九段を応援しています | 2010年12月22日 (水) 18時54分

「郷田九段を応援しています」さん

いつもコメントありがとうございます。

森内-郷田戦の最終盤は、ちょうどお昼休みと重なったので、ちょうど観ることができました。森内玉も大草原に逃げ出したような状況で、一方郷田九段の持ち駒は少なく、逃げ切られるのではと気が気ではありませんでしたが、なんとか、勝ちきりました。さすがです。

有楽町決戦は、この目で確かめたいものです。

投稿: 拓庵 | 2010年12月23日 (木) 23時45分

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