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2011年3月14日 (月)

東日本大震災の爪痕、東京電力による計画停電初日

3月11日の大地震で、福島や女川の原子力発電所だけでなく、関東、東北の多くの発電所が被害を受けたようで、昨日13日(日)の午後、海江田経済産業大臣が東京電力による計画的な停電実施の話を会見で説明し、夜になって菅首相が東京電力の計画停電を了承した旨の夜の記者会見で説明した。

東京の中心部を除く首都圏を5グループに分け、朝6時過ぎから3時間程度輪番で計画的に電気の供給を止め、東電の供給エリア全体での突発的な大規模停電を回避しようというものだ。

電力会社は供給エリアの電力需要を想定し、それに見合った供給を行うべく、発電所を建設する。発電所は完成までに年数を要するので、将来の電力需要の伸びをにらみながら発電所投資の要否を判断する。
通常は、想定される最大の電力需要を上回る供給力を有する発電所を持ち、需要の増減を常時監視し、その動きに応じて発電コストなどをにらみながら、どの発電所でどの程度発電すれば、無駄なく発電できるかを考えている。
一方、電気は貯めることができないので、ピークの電力需要に対し、少しでも発電量が不足すると突発的に停電が生じる。
停電にならない範囲で、コストをギリギリまで抑えながら、各発電所を運転するのが、各電力会社の腕の見せ所でもある。水力発電や原子力発電はベースの部分であり、石炭や石油、天然ガス等による火力発電の運転の多寡で、供給サイドの調整を行っているという説明を聞いたことがある。
また、今回東電の説明に出てきた揚水発電所というのは、重要の少ない夜間の電力でポンプを動かして、水をダムに揚げ、昼間にその水を利用した水力発電を行うというものであり、夜の発電電力の一部を昼にシフトする手法である。
自前の発電所でどうしても供給が不足する場合は、他地域の電力会社から融通してもらうこともある。しかし、今回は同じ周波数である東北電力も多大な被害を受けている。

日本の中心である東京のさらに中心部の官邸や中央官庁、大企業の本社等の機能を麻痺させないため、それ以外の地域は我慢してもらいたいということである。昨日の夜の時点では、供給力3100万Kwhに対し需要は4100万Kwhで、受給ギャップが1000万Kwhあるとのことだった。
まあ、やむを得ない話だが、突然の決定で、多くの市民が振り回されることになった。

おそらく、東京電力は工場等を多く有する大口需要家とギリギリまで調整したに違いない。大口需要家の中には、鉄道各社も入っていただろう。
昨日の夜の時点では、多くの鉄道会社が路線を限定しての運行との計画で、私が日常利用する西武新宿線は西武新宿-鷺ノ宮間の運行との話で、これでは通勤には使えない。JR中央線が動くなら、中央線の駅まで歩くか、あるいは荻窪まで歩き東京メトロ丸の内線に乗るかなどと思案しながら布団に入った。
今朝になると、西武新宿線が西武新宿-本川越の全線を運行するという。いつもとほぼ同じ時刻7時半頃に家を出て駅に向かった。今朝は、特別ダイヤとのことで、特急、急行、準急などの運行はないようで、掲示板に示される電車は全て各駅停車だった。最初に来た電車が、一番早く着くとのことで、乗り込んだが、本川越からの車両だろう。すでに多くの人が乗っていた。私が乗って3つほど駅を進むと、車両はすし詰め状態になり、その先の駅では、ホームで待っていた人のほとんどが乗れずじまいだった。
また、余りの混雑と周りの人からの圧迫に気分が悪くなった人も出たようで、先発で我々の前を行く列車で急病人が出て遅れているとのアナウンスがあったが、そのうち、私の乗った列車でも急病人が出た。
結局、すし詰めの各駅停車に揺られること1時間余でようやく西武新宿に着いた。いつもの倍以上の時間がかかっている。

西武新宿から地下街を歩き、丸の内線の新宿三丁目駅に向かう。駅で、中央部の車両の入り口に並ぶ。既に7、8人並んでいる。ここで、最初に到着した電車はやはりすし詰めで、私の前の5、6人が乗り込むともう入り込む余地はなく、1本見送った。幸い、1分ぐらいですぐ次の列車が来た上に、見送った列車ほど混んでいなかった。
しかし、丸の内線もJRとの乗り換え駅である四谷で一気に混雑し、赤坂見附まですし詰め状態だった。

会社に着いたのは9時半過ぎ。かなりの社員が席についていたが、私のチームは2人休んでいた。会社としては、今回の大震災対応でいろいろ対応策を考えなければならないのだが、それは同じ部の別の2つのチームの仕事で、私のチームには直接関係ない。また、明日に予定していた首都圏内での出張も、この交通事情ではリスクが高すぎる。同僚が延期をお願いする電話をすると先方の担当者は自宅待機中とのことだった。

新しい会社では、まだ新参者の私としては、余計な口出しをして、忙しいそうにしている同僚たちに迷惑をかけるわけにもいかず、また、私の本来の仕事のパートナー2人が休みとあっては、これからの仕事の相談もできず、結局のところ、今日に関しては、出勤しても何の役にも立たなかった。

計画停電が供給サイドの積み上げと需要サイドの節電で、何とか第1グループから第4グループまで回避される(東電の午前中の説明では、揚水発電の活用で発電力は3300万Kwh、朝方の需要の実績は2900万Kwhとのことだった)中、気になるのは、帰りの足。頼みの西武線は午後4時頃まで西武新宿-田無間、午後4時半頃から9時までは西武新宿-鷺ノ宮間、その後、夜9時以降西武新宿-本川越間を運行するという。
こんなやることのない日に夜9時過ぎまで足止めされるのもたまらないので、同僚に断って、会社を3時半過ぎにでて、何とか午後4時の西武新宿に駆け込んだが、そこにいたのは、上石神井行きで、その後の列車は鷺ノ宮止まり。
選択肢は上石神井行きに乗るしかなく、発車間際になんとか滑り込み、上石神井から家まで1時間以上歩く羽目になった。

さて、明日の西武鉄道はどのような運行計画になるのだろうか。

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