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2011年5月14日 (土)

選抜基準が変った第5回ネット将棋・最強戦1回戦第2局、郷田真隆九段が山崎隆之七段を破り2回戦進出

2007年から始まったネット将棋最強戦も今年で5回目を迎えた。これまでは、前期ベスト4、タイトルホルダー、公式棋戦優勝者、賞金ランキング上位者の順16名が選ばれ、トーナメントを戦ってきた。しかし、結果的に前期優勝者、タイトルホルダーと賞金ランキングの上位者計12名で争うJT杯日本シリーズと同じような出場者の顔ぶれとなっていた。

主催者の将棋連盟や協賛の大和証券が、それではこの棋戦の特色が出ないと考えたのか、あるいは若手棋士にも門戸を開こうという意図か、5回めの今回から出場棋士の選抜基準が大幅に変更になった。まず、段位別に八段以上8名、六・七段4名、四・五段4名と出場枠を割り当て、その中で、前年度の年間成績(第5回は2010年4月1日~2011年3月31日)の「対局数」「勝星数」「勝率」の3部門の順位を足して数字の少ない棋士から順に選抜することに変更になり、タイトル保持はまったく考慮されなくなった。
この基準では、より多く対局し、より多く勝っている棋士から選ばれることになる。

選ばれたのは以下の16名
<八段以上>
羽生善治名人、佐藤康光九段、渡辺明竜王、丸山忠久九段、郷田真隆九段、久保利明棋王、島朗九段、屋敷伸之九段
<六段・七段>
広瀬章人王位、豊島将之六段、戸辺誠六段、山崎隆之七段
<四段・五段>
佐藤天彦五段、村山慈明五段、阿部健治郎四段、菅井竜也四段

七段以下で選抜された豊島六段、戸辺六段、佐藤天彦五段、村山五段などは、最近各棋戦で活躍が目立っており、タイトルホルダーやA級棋士でも倒してしまう勢いがある。
一方、そのあおりをくって、これまで4回連続出場だった谷川浩司九段、森内俊之九段、藤井猛九段、三浦弘行八段、木村一基八段などが選から漏れた。木村八段以外の3人は2010年の賞金ランキングでは、今回選抜された郷田九段、屋敷九段、島九段よりより上位につけており、また森内九段は前回の準優勝者でもあり、選抜基準変更の大きさがわかる。

選抜基準変更に込められた期待を裏切ることなく、2011年5月1日の開幕戦:丸山九段vs豊島六段戦では、豊島六段が名人経験者でもある丸山九段を破って2回戦に進出した。

1回戦第2局は、郷田九段vs山崎七段戦。郷田九段は第1回優勝者、山崎九段は第3回の優勝者である。
山崎九段の先手で始まった将棋は、お互いに飛車先の歩を突きあう相掛かりの展開へ。郷田九段が飛車とは反対の2筋に銀冠で玉を囲う構えを見せたのにに対し、山崎七段は飛車を5筋に飛車を振り、郷田玉と向き合うようにも向き合うように玉を2筋に移動させる。しかし、お互いに飛車先の歩を取り合っているので、山崎玉の玉頭に歩の守りはない青天井の珍しい構えとなった。
郷田九段は山崎玉が青天井の囲いに収まった瞬間をとらえて開戦。5筋、6筋と攻めかけ、△9三に跳ねていた桂馬を△8五桂、さらに△7七桂成と成り捨て、▲同桂としたところに△8七飛成と竜で2筋の突破に成功。その後は郷田ペースで進み、ほどなく山崎七段の投了となった。
この棋戦では、第1回優勝、第2回ベスト4のあと、第3回、第4回と1回戦敗退が続いていた郷田九段だったが、3年ぶりに2回戦に駒を進めた。2回戦の対戦相手は、渡辺明竜王vs村山慈明五段の勝者。5年ぶりの優勝に向けて勝ち続けてほしいものだ。

なお、次の第3局は今週末(2011年5月15日)、新進の菅井竜也四段が羽生善治名人に挑む。「竜」の名を持つまだ19歳の若者が、名人に対してどんな戦いぶりを見せるのか、こちらも興味津々である。

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