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2011年6月 2日 (木)

第69期名人戦七番勝負第4局の封じ手予想で当選、松尾歩七段の色紙が届いた

時々、自分では思いもしていなかったことが起きることがあるが、名人戦棋譜速報事務局から1週間ほど前に届いた「第69期七番勝負第4局「封じ手予想」当選のお知らせ」 というメールがそうだ。
思わず、我が目を疑った。郷田真隆九段のファンである私は、郷田九段が挑戦者として登場した第65期、第67期の七番勝負では毎回のように、封じ手予想に応募したが、予想が当たっても、正解者多数で、選に漏れ、賞品である扇子や色紙が送られてくることはなかった。

森内九段の4連勝での名人復帰か、羽生名人が土壇場で踏ん張るかで注目が集まった第4局。2日めの朝、何気なく棋譜中継の封じ手予想のリンクを開くと、森内九段の「見成」の色紙が目に入った。何となく惹かれるものがあった。羽生名人の封じ手は、候補にあがっている中では、森内玉に直接絡んでいく「▲1四歩」に違いないと思い、それを書いて応募。翌日、名人戦棋譜速報の掲示板で正解だったことを知ったが、何せ正解票は154票。
いくつ賞品が用意されているのかはわからないが、あとは自分には関係ない話と思っていた。
そうしたら、前述の当選お知らせメールである。あなたは当選してたので、賞品の送り先の住所を連絡せよとのこと。29日までに連絡がないと、他の応募者に権利を移譲するとのことで、すぐに住所を書いてメールを返信。

第5局の2日めを迎えた今日、賞品の色紙が届いた。開いてみると、中には、第4局の副立会人だった松尾学七段の「和楽」と書いた色紙。初めて手にしたプロ棋士の色紙である。

これも何かの縁と松尾七段について調べてみた。1980年3月生まれの31歳。所司六段門下で、弟弟子には渡辺明竜王がいる。驚いたのは、19歳で三段リーグに上がっているが、最初に参戦した平成10年度の後期の第24回三段リーグで14勝4敗で優勝。1期で三段リーグを抜けていることだ。
四段となりプロ棋士となってからも、C級2組3年、C級1組5年、B級2組2年とC級1組でやや足踏みしたとはいえ、順調に昇級し、「鬼のすみか」とも言われるB級1組でも1年目8勝4敗(5位)、2年目7勝5敗(4位)。7勝5敗で終えた昨年度も、最終戦で屋敷伸之九段とA級昇級を賭けた直接対決で惜しくも敗れ、A級昇級を逃したが、いつA級にあがってもおかしくない実力派である。
松尾七段の将棋で印象深いのは、3年前の第67期順位戦のB級2組9回戦ででの先崎学八段との一戦である。ここまで7勝1敗の先崎八段は勝てばB級1組復帰が決まる一番だったが、6勝2敗だった松尾七段が阻止。同じ7勝2敗となったことで、順位で上回っていた松尾七段が自力昇級の可能性をたぐりよせ、最終局も勝って昇級を決めた。

しばらく、松尾七段の将棋の内容も確認するようにしてみようと思う。

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