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2011年8月 9日 (火)

第70期A級順位戦2回戦第2局、郷田真隆九段が難敵高橋道雄九段を破りともに1勝1敗に

森内俊之九段の二度目の名人復帰で幕を閉じた第69期名人戦七番勝負。敗者羽生善治二冠(棋聖・王座)は3年ぶりにA級に戻った。
羽生の3年ぶりのA級順位戦は7月30日の三浦弘行八段戦。昨年の名人戦と同じ顔合わせだったが、羽生二冠が勝って、1回戦5局が終了した。

1回戦を終えたところでの勝敗は
1勝:羽生二冠(1)、渡辺竜王(2)、高橋九段(3)、谷川九段(7)、屋敷九段(10)
1敗:郷田九段(4)、三浦八段(5)、丸山九段(6)、久保二冠(8)、佐藤九段(9)
となった。

その後、先週8月5日の2回戦第1局では渡辺明竜王が屋敷伸之九段に勝って2連勝と名人挑戦権レースのトップに躍り出た。
次いでの2回戦第2局は、白星スタートの高橋道雄九段(先手)と黒星スタートの郷田真隆九段(後手)の一戦。
第64期に二度目のA級復帰以降、第65期、第67期とA級を制して名人に挑戦した郷田だが、第68期に高橋が三度目のA級復帰を果たして以降、第68期、第69期と高橋に敗れている。三度目の名人挑戦のためには、なんとしても倒しておきたい相手だ。

今回の将棋の内容は、横歩取り模様に進んだが、後手番横歩取り△8五歩戦法を得意とする高橋九段が、自分が横歩を取ることで、郷田九段に△8五歩戦法を指されることを嫌ってか、▲3四飛と横歩を取るのではなく▲2八飛と引き、代わって後手の郷田九段が△7六飛と横歩を取るという、通常の横歩取りの先手・後手が入れ替わったような戦型となった。

ネット中継「名人戦棋譜速報」の解説では、▲2八飛と引く展開は、過去61局指されているが、10年ぶりの実戦での登場とのこと。
その後、郷田九段がこれまでのデータベースにはない手を指して、未体験ゾーンに入った。郷田九段は△7四飛から△8四飛と飛車を戻したが、▲7七に桂を跳ねていた高橋九段が▲8五歩と飛車の頭をたたき、△8二飛と郷田陣へ飛車を追い返した。
このあたりは、素人目には、郷田九段の飛車を押さえ込んだ高橋九段が少しいいようにも思えたが、郷田九段は焦ることなく、自陣から歩を伸ばし、全般的に駒を前に繰り出す郷田流の展開を着々と進めた。一方、高橋九段側は攻撃の先兵として繰り出した銀が十分働かない。
郷田九段は飛車が控える側の9筋の歩を伸ばし、端攻めを準備に着手。高橋九段が▲8五歩を打ったことによって空いたスペースとなった8六の地点に、横歩と取って一歩得となった歩を△8六歩と垂らし攻撃の準備を整えた。その後、間髪を置かず、端攻めを敢行。空いたスペースに角を打ち込み、高橋陣の守りの要の金を剥がし、さらに垂れ歩が「と金」となり、自陣に控えていた飛車が成り込んで「竜」となり勝負あり。その後、数手で高橋九段が投了した。ともに1勝1敗となった。

郷田九段は、これで今期の成績を12戦で6勝6敗とし、ようやく勝率5割復帰。次の対局は、今週末の8月12日王将戦の挑戦者リーグ入りを争う王将戦2次予選1回戦で、野月浩貴七段と戦う。

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