第37期棋王戦挑戦者決定トーナメントで郷田真隆九段が松尾歩七段を破りベスト4進出
昨日(2011年10月24日)は、第37期の棋王戦挑戦者決定トーナメントの郷田真隆九段と松尾歩七段の対局の日。
今日になって、将棋連盟のホームページの「最近1週間の結果」を確認したところ、先手郷田九段の勝ち。
これで、郷田九段はベスト4に進出。準決勝で既に山崎隆之七段を破りベスト4を決めた中川大輔八段との準決勝を戦う。
ベスト4の残り2枠を争うのは、三浦弘行八段と広瀬章人七段、木村一基八段と糸谷哲郎五段。それぞれの勝者がベスト4に進み、準決勝を戦う。
棋王戦のベスト4以降は2敗失格制となる。準決勝の敗者2人が敗者復活戦に回り、その勝者が決勝戦の敗者と戦う。その勝者が敗者復活戦の勝ち抜き者として、決勝戦の勝者と挑戦者決定二番勝負に進出する。
決勝戦の勝者は無敗なのに対し、敗者復活戦の勝ち抜き者は既に1敗しているため、挑戦者決定戦では、決勝の勝者は1敗できる余地がある。一方、敗者復活戦の勝ち抜き者は、1敗した時点で敗退が決まる。
そのため、挑戦者決定二番勝負の1回戦で決勝勝者が勝てば挑戦決定。1回戦で決勝勝者が敗れた場合にだけ、2回戦が開催され、2回戦の勝者が挑戦者となる。敗者復活戦の勝ち抜き者は2連勝するしかない。
郷田九段(当時六段)は第22期(1997年度、1998年)で敗者復活戦を勝ち上がり、羽生善治棋王に挑んだが1勝3敗でタイトル獲得はならなかった。
その後は、 第26期 、第27期、第28期と3期連続、さらに第31期で挑戦者決定二番勝負に進出しているが、第26期では久保利明六段(当時)、第27期では佐藤康光九段、第28期では丸山忠久九段、第31期では森内俊之名人に敗れた。
今期は第31期以来6年ぶりのベスト4進出である。今後、準決勝、決勝、挑戦者決定二番勝負でのそれぞれ1勝の計3勝すれば挑戦が決まる。今回は第22期以来15年ぶりに挑戦者となって久保棋王に挑み、2002年に棋聖戦七番勝負で棋聖位を失って以来の無冠返上を果たしてほしいものである。
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