岩波少年文庫のランサム・サーガ4作目の『オオバンクラブ物語』(上)・(下)巻セットが10月の新刊で登場していた
ネット通販のアマゾンにログインするとお勧め図書として『オオバンクラブ物語』が掲示されてた。岩波少年文庫のランサム・サーガ3作目の『長い冬休み』の下巻をまだ読み終わらないうちに、4作目として『オオバンクラブ物語』(上)・(下)が、2011年の10月の新刊として登場していたのだ。
オオバンクラブ物語(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)
オオバンクラブ物語(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)
ランサム・サーガ(アーサー・ランサム全集)12作品の主人公は、ジョン、スーザン、ティティ、ロジャのウォーカー兄妹。そこに、ナンシィ、ペギィのブラケット姉妹が絡む。『長い冬休み』では、そのウォーカー兄妹、ブラケット姉妹の仲間として、ドロシアとディックのカラム姉弟が加わる。
『オオバンクラブ物語』は、、ウォーカー兄妹やブラケット姉妹は登場せず、ドロシアとディックの2人が春休みにノーフォークの湖沼地方を訪ねた際の物語だ。
以前のアーサー・ランサム全集の際には、『オオバンクラブの無法者』というタイトルだったが、今回、改訳・少年文庫化される際に、この話だけが、内容にそってタイトルが変更された。
『長い冬休み』でもそうだったが、細かいストーリーはまったく忘れていて愕然とする。小学生の時、読んだ記憶をたどると『オオバンクラブの無法者』(『オオバンクラブ物語』)はそれまで慣れ親しんだウォーカー兄妹が登場しない上、舞台もこれまでと違うノーフォークということで、読み始めではなかなか進まなかったが、途中から話に引きこまれ、一気に読み上げたという記憶がある。ノーフォークの湖沼地方は第9作となる『六人の探偵たち』でも舞台になった。
ランサム・サーガの中で、ドロシアとディックを主人公にしたスピンオフ作品とも言える。しかし、このノーフォーク・シリーズが加わったことで、全集を通した物語としての幅と広がりが出たと言えるだろう。
さっそく、アマゾンで注文した。『オオバンクラブ物語』の上下巻が届く前に、『長い冬休み』を読み上げなくては。
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