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2011年12月 2日 (金)

第37期棋王戦挑戦者決定トーナメント本戦決勝で郷田真隆九段が広瀬章人七段を破り挑戦者決定二番勝負に進み、700勝到達

今日(2011年12月2日)は重要な対局が重なった。
青森県八戸市では渡辺明竜王に丸山忠久九段が挑戦する第24期竜王戦七番勝負第5局。東京千駄ヶ谷の将棋会館では第60期王将戦七番勝負の挑戦者を決める王将戦挑戦者リーグを6勝1敗で終えた佐藤康光九段と豊島将之六段の挑戦者を決めるプレーオフ、第37期棋王戦の挑戦者決定トーナメントの本戦の決勝戦の郷田真隆九段vs広瀬章人七段戦、同じく棋王戦の敗者復活戦の準決勝、中川大輔八段vs糸谷哲郎五段戦が行われた。

竜王戦は渡辺竜王が勝って4勝1敗でタイトル防衛を果たし竜王戦の連覇を8まで伸ばした。王将戦のプレーオフは佐藤九段が勝って5年ぶりの王将位挑戦を決めた。棋王戦の敗者復活戦では糸谷五段が勝った。

最後までもつれたのが、棋王戦の郷田vs広瀬戦。朝10時に始まった対局は、中川vs糸谷戦とあわせモバイル中継された。郷田ファンとしては勝負の行方が気になる。仕事の合間や昼休みに、ちらちらと眺める。
振り駒で先手となった広瀬七段が得意の四間飛車穴熊、居飛車党の郷田九段は居飛車で受けて立ち、こちらも穴熊に囲う。
戦端が開くまで、つばぜり合いが続いたが、後手の郷田九段から攻めかかる。郷田九段は要所要所で大駒の飛車角を切って局面を転換する。広瀬玉が潜む穴熊の囲いの金銀を一枚づつ剥がしていく。一度、自陣の穴熊に出来た隙間に銀を埋めて自陣を固めた後は、細い攻めをつなげ、自玉が穴熊から動くことなく、広瀬玉を穴からいぶりだし、172手の長手数で広瀬七段を投了に追い込んだ。挑戦まであと1勝とするとともに、節目の700勝目を上げた。

郷田九段が挑戦者決定二番勝負に進んだのは6年前の第31期に敗者復活戦から挑戦者決定二番勝負で本戦から勝ち上がった森内俊之名人と戦って以来。(その時はで森内名人に敗れ挑戦を逃した。)
今回こそは、敗者復活戦から勝ち上がって来る相手(広瀬七段vs糸谷五段の勝者)を初戦で破り、挑戦者に名乗りをあげ、久保利明棋王からタイトルを奪取してほしい。

第37期棋王戦挑戦者決定トーナメント本戦決勝戦郷田九段vs広瀬七段戦の棋譜

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コメント

700勝おめでとうございます。郷田棋王の実現を楽しみにしています。棋王戦は公開戦がありましたか?ますます楽しみです。

投稿: 郷田九段を応援しています | 2011年12月 3日 (土) 08時54分

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