2012年の新年は、NHKの「コロンビア白熱教室」を見てすごす
自分としては、なぜだかよくわからないのだが、例年になく年末年始という季節感が感じられないまま、過ぎた1週間だった。
その中で、あえて何かやったことを上げれば、NHKのEテレで放送された、「コロンビア白熱教室」と「スタンフォード白熱教室@大阪大学」の2つの講義を見たことだ。
ここでは、中でも、得に印象深かった、「コロンビア白熱教室」
「コロンビア白熱教室」は、最初12月25日(日)の午後6時から5回シリーズの第5回を見た。講師はコロンビア大学のビジネス・スクールのシーナ・エイジンガー教授。昨年、日本で翻訳された『選択の科学』が話題になっている。第5回のタイトルは「幸福になるための技術」。
エイジンガー教授の研究テーマである「選択」についての考察の締めくくりとして、「自分がなした選択を幸福に結びつけるためには、行った「選択」が幸福に繋がるような選択を積み重ねていくことが大切」という内容だった。
『選択の科学』は、前々から書店出で見て、気になっている本の1冊だったが、何故か買うまでには至らず、年末を迎えていた。
しかし、第5回の内容は、常々、自分が考えていたことと合致したので、何とか既に放送された4回分がネットのどこかにアップされていないか探し、中国系の動画共有サイト「Youku」で見つけ、1週間の休みの間に、順次全ての回を見た。
各回のタイトルは
第1回「あなたの人生を決めるのは偶然?選択?」
第2回「選択しているのは本当にあなた自身?」
第3回「選択日記のすすめ」
第4回「あふれる選択肢:どう選ぶか」
第5回「幸福になるための技術」
第1回で、自分の人生を運命や偶然に委ねるのと、自ら選択することの違いを説くことから始まり、いかに人生において「選択」ということが大切かを説明する。
その後、第2回では、自分が行う「選択」が本当に自分自身の判断で行っているものなのか、自分の属する地域や国の文化・伝統を受けた結果かのか等について論じる。
第3回では選択を記録して振り返ることを勧め、第4回ではあまりに多すぎる選択はかえって、選択をしづらくすると説く。
どの回のテーマも、学生との対話、各種の調査や実験結果を交えて語っていて、見ているものを退屈させないし、自分の学生の一人になってその場で、講義を聴講しているような気分にさせてくれる。
「コロンビア白熱教室」番組概要
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/columbia/about.html
個人の経験に基づいて人生論として語られがちなテーマだが、各種の実験や調査による裏付けを示して語ることで、学問として研究テーマになっている。
できれば、春休みにでも、NHKが再度、再放送をしてくれることを期待したい。
書籍の『選択の科学』をあわせて読んで、アイエンガー理論をさらに詳しく学ぶことにしたい。
(2012年1月31日追記)2012年2月5日(日)からアンコール放送が行われることになった。放映時間は午後6時から。見逃された方は、見るといいと思う。
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