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2012年1月21日 (土)

第70期A級順位戦7回戦終了、佐藤康光九段、屋敷伸之九段が残留決める。

第70期A級順位戦7回戦は2012年1月12日の第1局羽生二冠(王位・棋聖)対久保利明二冠(棋王・王将)戦から始まり、渡辺竜王対高橋九段、郷田九段対丸山九段戦と続き、昨日(2012年1月20日)に、大阪で谷川浩司九段対屋敷伸之九段戦、東京で三浦弘行八段対佐藤康光九段戦が行われた。

大阪の戦いは、1敗で全勝の羽生二冠を追う谷川九段と今期初めてA級に昇級した屋敷伸之九段。
谷川九段は8回戦で羽生二冠との直接対決があり、1敗のまま羽生戦を迎え、自利挑戦の可能性を残すためにも負けるわけにはいかない。一方、前期B級1組2位でA級10位に昇級した屋敷九段はここまで3勝3敗。すでに7回戦第3局までで1勝6敗の棋士が3名でており、残留の確率はかなり高いが、あと1勝すればA級残留が確定する。
東京の戦いは、ともに3勝3敗の二人の戦い。今期A級順位が5位の三浦八段はすでに残留が決まり、順位9位の佐藤九段は、屋敷九段同様の立場で1勝で残留が確定する。

先に決着がついたのは、大阪の戦い。後手の谷川九段がゴキゲン中飛車に構え、先手の屋敷九段が超速▲3七銀戦法で迎え撃つ。両者が穴熊で守りを固めた上で戦いが始まった。両者が馬を作り攻め合う。しかし、谷川九段が攻めあぐねる中、屋敷九段の方が、着実に攻めの拠点を築き、屋敷の本格的攻勢が始まる前に、日付が変る前に見込みなしとして谷川九段が投了。この時点で屋敷九段のA級残留を決めた。

東京の戦いは、佐藤九段の先手で横歩取りに進む。三浦八段は左右両方の桂馬を佐藤陣の57の地点に相次ぎ成りこませ、佐藤陣を乱したが、決定打までには至らない。佐藤の逆襲を受け三浦玉は追い詰められ、三浦八段の投了となった。佐藤は4勝3敗として残留を決めた。

この結果、7回戦を終えた時点でのA級棋士10名の成績は以下の通り。( )内は今期のA級の順位。
7勝:羽生二冠(1)
5勝2敗:渡辺竜王(2)、谷川九段(7)
4勝3敗:郷田九段(4)、佐藤九段(9)、屋敷九段(10)
3勝4敗:三浦八段(5)
1勝6敗:高橋九段(3)、丸山九段(6)、久保二冠(8)

名人挑戦については、5勝2敗の2人は、羽生が2残り2戦を2連敗し、自分が2連勝した場合にのみプレーオフの可能性がある他力本願の状態。8回戦の羽生対谷川戦で谷川が羽生に土をつけ、挑戦者決定を最終戦までもちこめるかが焦点になる。

降級者の2枠は6敗の3名に絞られた。
8回戦、9回戦の3名の対戦相手は
8回戦:久保二冠対佐藤九段、丸山九段対渡辺竜王、高橋九段対屋敷九段
9回戦:久保二冠対丸山九段、高橋九段対谷川九段

順位上、最上位の高橋九段が有利に見えるが、丸山九段と久保二冠は9回戦で直接対決があり、どちらが必ず勝つので、残留の条件は少し複雑だ。

高橋九段は残り2戦を2連勝できれば、自力で残留を決められる。
高橋が8回戦を勝った場合は、丸山、久保は負けると陥落が決まる。8回戦、高橋が勝ち、丸山・久保の両方が負けた場合は、陥落は丸山・久保で決まってしまう。
一方、高橋が8回戦に負けて、丸山・久保の両者が勝つと、そこで高橋の降級が決まり、9回戦の丸山・久保の勝者に来期のA級8位の椅子が回る。

A級順位戦8回戦は、王将戦、棋王戦の番勝負、朝日杯オープンの公開対局等の合間をぬうように、2月1日(水)にいっせいに行われる。

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