郷田真隆棋王、ネット将棋最強戦で広瀬七段、日本シリーズで三浦八段を下し、ようやく勝率5割に
今年(2012年)3月17日、自らの41歳の誕生日に、第37期棋王戦五番勝負第4局に勝利し、3勝1敗で久保利明棋王(当時)からタイトルを奪取し第37期の棋王となった郷田真隆棋王(九段)。2002年に棋聖位を佐藤康光王将に奪われて以来、10年ぶり4回めののタイトル獲得は、ファンとしてはよろこばしい限りだが、棋王となって以降の成績は、3月22日の竜王戦1組2回戦、4月12日の棋聖戦決勝トーナメント準決勝と深浦康市九段に連敗、5月7日の竜王戦4位決定戦1回戦で丸山忠久九段に、6月7日の王座戦本戦トーナメント2回戦で木村一基八段に敗れ、6月21日のA級順位戦1回戦では三浦弘行八段に敗れ、棋王獲得以降A級三浦戦までの成績は2勝5敗。この間、A級棋士やB級1組 在籍の元A棋士に悉く敗れており、不調と言われても仕方ない星勘定となっていた。
A級棋士やB級1組 在籍の元A棋士達は、実力的にはお互い紙一重。これまでの郷田棋王はこのクラス相手に指し分け、格下の棋士に確実に勝って、年間で勝率6割~6割5分を確保するというのが通常の年度のパターンだったように思う。
もう一つの特徴は、ここ数年は、何故か春先は今ひとつ調子が出ず、秋から年末、誕生月でもある3月に向けて調子を上げてくるというパターンが多いような気がする。
(秋からA級・B級1組クラスの2次予選が始まり、2月に決勝を戦う朝日杯将棋オープンでは2年連続ベスト4)
しかし、これらはいずれも過去の記録でしかない。ファンとしては、せっかくタイトルホルダーに返り咲いたのに、負けてばかりでは少し心配だ。
気をもんでいたら、6月24日のネット将棋最強戦1回戦で広瀬章人七段に勝ち、昨日(30日)の将棋日本シリーズの新潟での1回戦で順位戦で敗れたばかりの三浦弘行八段にも勝って、今年度の成績を4勝4敗、勝率5割に戻した。
どちらも持ち時間の少ない早指し戦。日本シリーズで過去3連覇した記録を持つ、郷田九段にとって早指しは得意とするところ。また、今年度で6回目となるネット将棋最強戦では初代の優勝者でもある。
暦も7月に入ったので、不調は春で終わりにしてもらいたい。これからは白星を重ね、王位戦や王将戦での挑戦者リーグ入り、A級制覇による名人挑戦、そして何よりも棋王タイトルの防衛で1年を締めくくってほしいものだ。
ネット将棋最強戦:郷田棋王vs広瀬七段の棋譜
http://live.shogi.or.jp/daiwa/kifu/6/daiwa201206240101.html
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