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2012年9月の記事

2012年9月22日 (土)

郷田真隆棋王、第71期A級順位戦3回戦で深浦康市九段を破りようやく今期A級初白星

郷田真隆九段が3月17日(2012年)に久保棋王から棋王位を奪取して、はやいもので、もう半年が過ぎた。
その後の郷田棋王の戦績は8勝8敗。ネット将棋最強戦では決勝まで駒を進めたものの、佐藤康光王将に敗れた。
気がかりは名人挑戦者リーグであるA級順位戦で、三浦弘行八段、羽生善治二冠(王位・棋聖)に連敗のスタートである。棋王戦五番勝負は、2月~3月に行われるため、A級順位戦の最終盤の8回戦、9回戦と重なる。心おきなく棋王位の防衛戦に臨めるようにするためにも、A級では早々に残留を決めておきたい。
郷田棋王(今期A級6位)より下位の高橋道雄九段、橋本崇載八段がともにすでに3連敗と不調で、郷田棋王がすぐさま降級候補というわけではないが、やはり早く連敗を止めておきたい。
郷田棋王はA級通算10期目だが、第64期に3度目のA級昇級を果たし、A級に定着してからの7年間は2連敗のスタートはない。この7年間は第65期と第67期で名人挑戦者となるなど、むしろ早々に残留を決め、最終9回戦の前にはいずれも残留を決めている。

3回戦(2012年9月21日)の相手は深浦康市九段。王位タイトル3連覇を果たした実力者で、過去の対戦成績は郷田12勝・深浦14勝と拮抗。タイトル戦の予選の準決勝あたりで当たることが多く、最近では第81期(2010年)と第83期(20102年)の棋聖戦の決勝トーナメント準決勝で対戦しいずれも郷田が敗れ、挑戦者決定戦への進出を阻まれた。
一方、前期(第37期)の棋王戦挑戦者決定トーナメントでは3回戦で郷田vs深浦戦があり郷田が勝ったが、この深浦九段戦に敗れていれば、郷田新棋王の誕生はなかったわけで、タイトルを目指す時に、お互い倒さなければならない相手ということになる。
実力者深浦九段も過去A級に3回昇級しながら、第63期4勝5敗、第65期4勝5敗、第67期3勝6敗といずれも、残留者と同成績をおさめながら順位差で降級の憂き目にあっており、今回が4回目の昇級。A級での1勝の重さを最も身にしみている棋士だろう。

郷田棋王の先手で始まった郷田vs深浦戦は、居飛車党の二人らしく、横歩取りの戦いに。後手の深浦九段が、郷田陣に△2八歩と桂取りの歩を打って戦局は一気に乱戦模様に。深浦九段は郷田陣の右桂を取る事に成功し、桂得。しかし、そこから更に攻めきってしまおうと角を捨てて角銀交換で成桂を作った。トータルの駒割は角と銀・桂の二枚換え。横歩取りなので、お互い、玉の守りはそれほど固くはない。
郷田棋王はに飛車を成り込み右から竜で深浦玉を脅かす。更に2枚の角を次々と打ち込み左から深浦玉を攻め、挟撃を目指す。
深浦九段も負けじと成桂に続き、飛車を成り郷田玉に迫る。自陣に角取りの銀を打ち、角銀交換を果たし、遠見の角で王手。
郷田棋王は角筋を避けながら、巧みに玉を逃げ、王手銀取りの桂打ち。最後は双方の玉が相手の追撃から逃れ自陣を出るが、郷田棋王が深浦玉の逃げ道をふさぎ、深浦九段の投了となった。

これで郷田棋王は今期A級初勝利。1勝2敗として3連勝で先行する羽生二冠、三浦八段を追う。残り6戦を全勝してほしいものだ。

郷田真隆棋王 vs 深浦康市九段戦の棋譜(「将棋の棋譜でーたべーす」より)
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=75970

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2012年9月 3日 (月)

デル(Dell)ノートパソコン「Inspiron 910(mini9)」蘇生~むしろこれからがネットブックの時代ではないか?

今から4~5年ほど前に、低価格なミニノートパソコンがパソコン市場で話題になったことがあった。
CPUはモバイル専用のインテルのatomなど、記憶装置はハードディスクの代りに当時ようやく低価格化が進み始めたSSD(Solid State Drive)を採用、OSはWindowsXPを搭載、液晶ディスプレイは8~10インチ程度で、大きさはA5サイズ程度、重さは1kg程度という仕様で、目的はインターネット閲覧や電子メールの利用を想定したもの、価格は5万円~8万円程度、2007年10月に台湾のASUSが「EeePC」で先鞭をつけ、2008年には各メーカーが製品を市場に投入、「ネットブック」と呼ばれ、モバイルパソコンとしてちょっとしたブームを巻き起こした。

一般的なノートパソコンは、液晶ディスプレイが14~15インチので、重さも2.5kg~3kg程度で、家の中での持ち運びには問題ないものの、外に持ち出して使うには重すぎた。そんな中で、ネットブックは「いつでもどこでもノートパソコンを持ち歩き、使いこなす格好よさ」というファッション性も含め、受けたように思う。
多くの人の日常のパソコン利用のは「インターネット閲覧や電子メール利用」が中心であろう。当時ようやく進み始めた無線LANの普及とあいまって、そこには確かに最先端の格好よさがあった。

その後、2010年1月にアップルからほぼ同じ価格帯で初代「ipad」が発売されると、「ネットブック」ブームは終息し、現在のモバイルパソコンの主力は「ipad」との差別化のためか、高機能化へ舵を切り「ウルトラブック」と呼ばれている。しかし、高機能化は高価格化と裏腹であり、「ネットブック」最大の魅力であった低価格は「ウルトラブック」では鳴りを潜めてしまった。
「インターネット閲覧や電子メール利用」だけの利用者の市場は、「ipad」などタブレット端末や、この2年ほど急速に普及した「スマートフォン」に取って代わられ、ネットブック発売時のようなニーズはないとメーカー側が判断しているのかも知れない。

そんなことを考えたのは、2週間ほど前に、長女がバイト先で親しいお客さんからもらったといって、デルのネットブック「nspiron 910(mini9)」を持って帰ってきたからである。

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調べてみると、2008年9月の発売された「Inspiron Mini 9プレミアム」という機種のようで、スペックは
CPU: Atom N270(1.6GHz)
メモリー:1GB(PC2-6400、S.O.DIMM)
SSD:8GB(Mini PCIe 、PATA IDE)
ディスプレー:8.9インチワイド(1024×600ドット)
重量:1.035kg
OS:WIndows XP Home Edition SP3
無線LAN内蔵(IEEE 802.11b/g)
発売時の日本での価格設定が57,980円となっている。

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いろいろと動かしてみると、ACアダプターをつければ問題なく動くが、内蔵バッテリーあACアダプターを繋いでも全く充電されず、電池の寿命が尽きていた。
また、内蔵SSDにはほとんど空き容量がなく、XPのいくつかアップデートを行った上で、うっかり設定されていた仮想メモリを解除したところ、何故かSSDの容量がほぼ満杯になってしまい容量不足となり、空き容量を確保するための、アプリケーションの削除も出来なくなってしまった。

この機種は、メモリーやSSDの交換は簡単にできるので、快適に使用できるよう、多少お金を賭けったが、順にいくつか対策を講じた。

・純正内蔵バッテリの調達→アマゾンで純正バッテリを発見、即注文(4980円)
・メモリ増量(1GB →2GB )→アマゾンで2GB メモリ注文(1980円)
・SSD換装(8G→64G)→アマゾンで64GBのSSD注文(送料込6237円)
・USBメモリ装着(32GB)→アマゾンでUSBメモリ32GB注文(1750円)
・換装したSSDにOS再インストール

「Inspiron Mini 9」の蘇生にかかった費用は14947円。現在、売られているネットブックが3~5万円程度なので、4年前の機種を蘇らせるのに15000円けるのは微妙なところだが、個人的には蘇らせる過程を楽しめたので満足している。

SSDやメモリの大容量化・低価格化が進み、携帯電話のキャリア、コンビニ、カフェ等によるWiFiスポットが普及した今こそネットブックは見直される余地があるように思う。
たしかに、「インターネット閲覧」だけなら「タブレット端末」や「スマートフォン」で不自由しないが、文章を打つとなるとキーボード付のネットブックに軍配があがる。十分、棲み分けはできるだろう。

蘇った「Inspiron Mini 9」は、大学に通っている次女が、学校へ持っていって使いたいと言っている。ぜひ、活用してほしいものだ。

(追記)2013年1月18日

Mini9は当時けっこう話題になったためか、保有されている方が多いようで、この記事を読んで、各パーツを注文される方もいらっしゃるようだ。上記パーツのうち、純正バッテリーは品切れになっていて、再入荷の見通しも立たないようだ。純正バッテリーが他にないかアマゾンで検索したらひとつ見つかった。こちらの方が、私が買ったところより安い。

(追記)2013年1月21日

純正バッテリーの「在庫あり」ということで、上記製品を紹介したが、3日たって改めて確認してみると、こちらも既に在庫切れ。「再入荷の予定は立っていない」に変更されていた。

(追記)2013年1月27日

1週間前には再入荷に予定が立っていないと表示されていた、2つの純正バッテリーのところには、どちらも在庫ありに戻っていた。ついでに128GBのSSDを追加。

(追記)2013年2月11日

その後、mini9にソフトをインストールするため、外付BDドライブも追加購入した。これで、ラインアップは完了した。最初、アマゾンで一番低価格なものということで、I/Oデータのモデルを注文したが、ブルーレイディスクを見るためのソフトがバンドルされていないことがわかりキャンセル。ソフト付属で低価格のバッファローのモデルを選んだ。その後、アマゾンで調べていたら、黒しか色がないが、バッファローのモデルの少し古いモデルでもう少し低価格なものを見つけた。ソフト不要であればI/Oデータ、必要ならバッファローというところだろうか。

(追記)2013年4月20日

最初にこのmini9の蘇生を試みた時は、OSはWindowsXPにしていたが、XPの公式サポート期限が近づいていることもあり、一度、Windows8をインストールしてみた。ちゃんと動いたが、Windows8が売りにしているタブレットを意識した操作画面である「アプリ画面」はディスプレイの解像度が最低でも1366×768ピクセルないと表示できないので、画面解像度が1024×600のドmini9では対応不可。そのため、Windows8からいったんXPに戻したが、二度目のXPのインストルール時にはXPsp2の公式サポートは終っていて、マイクロソフトのホームページでsp3のパッチを簡単には手に入れられなくなっていた。

mini9にwindows8をインストールした時の顛末はこちら

「アップグレード版Windows8 Pro のライセンス認証は出来たのに Media Center Pack 追加後に認証されないトラブル発生」(2012年1月21日の記事)

http://t-miz.cocolog-nifty.com/diary/2013/01/windows8-pro-8-.html

結局、最終的に Windows7 HomePremium 32bit版 をインストールした。ブルーレイディスクの再生は無理だが、DVDは十分視聴可能。通常の用途にはなんら問題ない。

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