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2012年11月の記事

2012年11月23日 (金)

漫画『坂道のアポロン』ボーナス・トラックとのファンブック、ログブックを読み、アニメ『坂道のアポロン』のブルーレイディスクで見た制作関係者の本気

今年(2012年)4月~6月にフジテレビの深夜のアニメ枠である「ノイタミナ」で放送されたアニメ『坂道のアポロン』(全12話)。原作は小学館の少女マンガ誌月刊「フラワーズ」に連載され、第1巻の発売が2008年4月。今年の1月には第57回小学館漫画賞(一般向け部門)を受賞している。

私がこの話を知ったのは、たまたま木曜日の深夜まで、うとうとしながらテレビを見ていた時。たまたま、第2回の放送を目にしたのだが、一気に引き込まれ、以来毎週録画予約をして欠かさず見た。

舞台は1960年代半ばの長崎県佐世保市の東高校。横須賀から高校1年生の西見薫が転校してくる。前の高校では首席だったという薫だが、父は外航船の船員、母は離婚して薫が幼い頃に家を出ており、船員の父は航海でほとんど家にはいない。今回の転校も佐世保の親戚の家に預けられためだ。父の仕事の関係で、たびたび転校を繰り返してきた薫は、どこにも自分の居場所はないと思う孤独な青年だ。

薫は同じクラスの迎律子に好意を抱くが、彼女はやはり同じクラスでいつも誰かとケンカばかりしているバンカラな幼なじみの川渕千太郎に思いを寄せている。
律子の家はレコード店で、千太郎の家と隣どうし。また律子の家の地下には、ジャズの練習のためのスタジオがあり、千太郎がドラムを叩き、律子の父がベースを弾く。クラシックピアノを習っている薫は、ひょんなことから、千太郎とジャズのセッションをすることになり、薫・律子・千太郎の青春ストーリーが始まる。
そこに、仙太郎の兄貴分である東京の大学に通う桂木淳一、薫たち三人の高校の1年先輩である深堀百合香が加わり、憧れ、恋、妬み、落胆といった様々な人間模様が繰り広げられる。

結局のところ、この青春ストーリーにすっかりはまってしまい、原作のコミック全9巻を買いそろえ、放送終了後の7月から順次発売されたブルーディスク4巻も買い揃えた。

11月にマンガのメインストーリーの番外編として10冊目の『坂道のアポロン BONUS TRACK』が発売されたため購入。また、小学館から「坂道のアポロン公式ファンブック」、学研から「坂道のアポロン オフィシャルログブック」が発売されているのを知り、ネットで3冊まとめて注文した。

坂道のアポロン BONUS TRACK サントラCD付 特別版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)
坂道のアポロン BONUS TRACK サントラCD付 特別版 (小学館プラス・アンコミックスシリーズ)

坂道のアポロン オフィシャルログブック
坂道のアポロン オフィシャルログブック

坂道のアポロン Official Fan Book (フラワーコミックス〔スペシャル〕)
坂道のアポロン Official Fan Book (フラワーコミックス〔スペシャル〕)

ログブック、ファンブック、ブルーレイのメイキング映像には、原作者の小玉ユキ、アニメの監督渡辺信一郎、音楽を担当した菅野よう子、またアニメ化でのポイントとなる薫のピアノを実際に演奏した松永貴志、千太郎のドラムを叩いた石若駿、また薫、律子、千太郎の声優を務めた木村良平、南里侑香、細谷佳正など関係者のインタビューや対談がおさめられている。
これらのインタビューや対談を見て思うのは、特にアニメ制作に関わった関係者は、原作をこよなく愛し、いい作品を作ろうと本気で取り組んでいるということだ。
実際のピアノやドラムの演奏をビデオで様々な角度から撮影し、まず、映像を編集したうえで、アニメの原画を描くという手間のかかる作業をしている。

私が第2回の1話だけを見て、引き込まれたのは、制作に関わった人たちの本気が映像を伝わったからだろうと思った。

この作品に描かれているる1960年代の世相は、1960年生まれの自分にとっては、自分が育った時代と重なるものであり、描かれる高校生活はこんな思いをしたこともあったなと思わせるものだった。
原作は少女マンガ誌に掲載されたものだが、マンガもアニメも、男女や世代を超越した作品になっていると思う。

以前の記事:2012年6月10日(日):深夜アニメ『坂道のアポロン』が素晴らしい

坂道のアポロン 第1巻 Blu-ray 【初回限定生産版】
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坂道のアポロン 第2巻 Blu-ray 【初回限定生産版】
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坂道のアポロン 第3巻 Blu-ray 【初回限定生産版】
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坂道のアポロン 第4巻 Blu-ray 【初回限定生産版】
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2012年11月11日 (日)

第62期王将戦挑戦者リーグで郷田真隆棋王が羽生三冠、久保九段を破り3勝2敗

年明けから始まる第62期王将戦七番勝負で佐藤康光王将への挑戦者を決める王将戦挑戦者リーグは順次対局が進み、現在、竜王戦七番勝負を戦っている渡辺明竜王を除く6名の参加者は、4局から5局対局を終え、成績にも差がついてきた。

現在トップを走るのは深浦康市九段で4連勝。次いでまだ2戦の渡辺竜王が2勝。郷田棋王が3勝2敗。羽生三冠が2勝2敗。豊島七段2勝3敗、久保九段1勝3敗、飯島七段4敗と続く。

1回戦で飯島七段を破った郷田棋王だが、その後の2回戦豊島七段戦、3回戦深浦九段戦と敗れ1勝2敗と苦しい星勘定に。挑戦から遠のくとともに、上位4人のリーグ残留枠に残れるかどうかという展開になった。
深浦九段との戦いは双方入玉する展開で持将棋となるか、ギリギリの点数計算の攻防だった。郷田棋王は、大駒の飛車を切って勝負に出たが、最終的に点数が足らず無念の投了となった。

郷田棋王の4戦目(2012年11月5日)の対戦相手は、各棋士のスケジュールの関係か5回戦に組まれいた羽生三冠。
郷田vs羽生戦は郷田棋王が後手、羽生三冠の先手▲7六歩に対し、二手目△8四歩で応戦し、通常の角換わりの展開となった。
途中、羽生三冠の新手が出たが見込み通りとはいかなかったようで、後手番の郷田九段が押し切った。

5戦目(2012年11月9日)の相手は、今年の2~3月に棋王戦五番勝負を戦い棋王タイトルを奪い取った相手である久保九段。ここまで37戦して18勝18敗1千日手と全くの互角。
郷田vs久保戦は郷田棋王の先手。郷田棋王▲2六歩に対して、久保棋王は四間飛車。しかし、さばきのアーティスト久保九段に四間に振った飛車を捌かせずに抑えこみに成功。片美濃に組んだ久保九段の守りを上から崩し、攻めきった。

王将戦リーグは、前期残留者上位4名と予選勝ち上がりの3名の7名で戦い、1位が挑戦者となり上位2位~4位が残留、下位3名が陥落する。
1勝2敗から3勝2敗まで戻した郷田棋王。既に、飯島七段は4敗で陥落が確定。豊島七段と久保九段が3敗なので、郷田棋王が6戦目の渡辺竜王に勝てば、4勝2敗となり4位以上が確定し残留が決まる。
他の棋士の成績にもよるが、4勝2敗で終えれば、まだプレーオフ進出の可能性もある。

なんとしても、次の渡辺竜王戦に勝利して、まずはリーグ残留を決めてほしいものだ。

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