第26期竜王戦1組1回戦、郷田真隆棋王は久保利明九段を破り2回戦進出
年が明け、竜王戦の1組でも秋の七番勝負に向けて、予選にあたるランキング戦のトーナメントが始まった。
先日、棋王戦五番勝負第1局を終えたばかりの郷田真隆棋王は1回戦で久保利明九段と対戦。1年前の棋王戦五番勝負と同じ組み合わせだ。
後手となった久保九段はゴキゲン中飛車。それを先手の郷田棋王は超速▲3七銀戦法で迎え撃つ。これも、棋王戦の時と同じ。
久保九段は美濃囲い、郷田棋王は銀冠に構えて対峙する。激しい攻め合いになり、100手過ぎたあたりから久保九段の猛攻が始まり、郷田玉を脅かすが詰め切れない、135手目に郷田棋王が▲4二飛車と久保玉の横筋をにらみ馬取りに打ち込み、郷田棋王が攻めに転じた。そこから30手ほどの攻防の中で、郷田棋王が横と上から久保玉を追い詰めて168手で久保九段の投了となった。
2013年2月7日第26期竜王戦1組ランキング戦1回戦
郷田真隆棋王 vs 久保利明九段戦の棋譜
http://wiki.optus.nu/shogi/index.php?cmd=kif&cmds=display&kid=77071
これで郷田棋王は2月に入り、A級順位戦の高橋九段戦、棋王戦第1局の渡辺竜王戦に続き3連勝となった。これで、2012年度の戦績も37戦で22勝15敗、勝率0.594。対局数、勝数では上位20位内に入ってきた。勝率6割までもあと一歩。
次の対局は棋聖戦の決勝トーナメント1回戦で戸辺誠六段と。勝ち星を積み上げ、当面の最大の目標棋王位防衛に向けて調子をあげていってほしいものだ。
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