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2013年2月 3日 (日)

第37期棋王戦五番勝負第1局、郷田真隆棋王が挑戦者渡辺明竜王を破り初防衛に向け貴重な勝利

2日前にA級順位戦8回戦を戦い終えたばかりの今日(2013年2月3日)、郷田真隆棋王に挑戦者渡辺明竜王が挑む、第37期の棋王戦五番勝負が開幕した。

昨年3連覇の久保棋王から棋王位を奪った郷田棋王に挑むのは、昨年年末から年始にかけ、王将戦、棋王戦と連続挑戦を決め、1月に始まった王将戦七番勝負で佐藤王将に2連勝と好調な渡辺明竜王。

挑戦を受ける郷田棋王は、過去王位1期、棋聖2期とタイトル獲得経験があるが、いずれも防衛に失敗しており、4回めの防衛戦となる今回こそはぜひタイトル防衛を果たしたいところ。

昨年戦った久保棋王が生粋の振り飛車党で、挑戦者の郷田九段が久保のゴキゲン中飛車や石田流三間飛車の牙城をどう崩すかが焦点だったのに対し、今回はお互いに居飛車の本格派。後手では二手目△8四歩と相手の作戦を受けて立つ棋風も似通っている。

2日前のA級順位戦で、郷田棋王は高橋九段を破り5勝目を上げたのに対し、渡辺竜王は羽生三冠と名人挑戦を争う大勝負で、優勢と言われていた将棋を逆転で敗れている。
順位戦から一夜開けた昨日には、二人は対局場の検分や前夜祭のため長野入り。休みなしのハードスケジュールである。2日前の結果が影響するのかしないのか、しないのか。
昨年は、王将位と棋王位の二冠だった久保利明九段が、A級降級の危機の中、2タイトル戦で佐藤康光九段、郷田真隆九段の二人を受け、結局、A級陥落、2タイトルとも失冠という厳しい結果だった。今年は、挑戦者の渡辺が二足のわらじ。

王将戦が二日制の七番勝負に対し、棋王戦は1日制の五番勝負。短期決戦だけに、第1局は勝利してスタートダッシュをかけたいところ。第1局は振り駒の結果、郷田棋王の先手となった。
戦型は居飛車党の二人らしくお互いに飛車先の歩を伸ばしあう「相掛かり」に。郷田棋王は金矢倉、渡辺竜王は変形銀冠と守りを固め、攻めてをうかがう。渡辺棋王が端攻めを狙えば、郷田棋王は玉の上部から飛車がにらみ、さらに中央に駒を集め斜めからも渡辺陣を狙う。
最初に仕掛けたのは渡辺竜王。郷田棋王は手抜きで攻め合い。しかし、渡辺竜王更に手抜いて、△8五に桂馬が跳ね、端に回した飛車と、遠見の角とあわせ△9七の地点に照準を合わせる。郷田陣ピンチと思われたが、ここで、▲9六香と打った郷田棋王の一手が渡辺の攻めを遅らせ、自分の攻めの時間を捻出する好手だったようで、郷田棋王が「と金」作りに成功。その「と金」が、渡辺陣の守りの要の金を取る働きをし、この手が利いたことで、形勢も郷田有利に傾いた。
終盤になって渡辺竜王の残り時間も少なかったこともあり、その後は渡辺竜王から逆転手が出ることもなく、郷田棋王が勝ちきった。

郷田vs渡辺戦は先手が5勝2敗と有利という。今回の郷田の勝利で6勝2敗。むしろ、今日の勝利で最強の挑戦者渡辺竜王との力関係は互角というところだろう。
後手番で戦う金沢市での第2局も勝って、タイトル初防衛を果たしてほしいものだ。

棋王戦第1局 郷田棋王vs渡辺竜王戦の棋譜
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/38/kiou201302030101.html

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