第61期王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝、郷田真隆九段が渡辺明竜王を破り決勝進出を決める
9月、10月にかけて行われる将棋の第61期王座戦五番勝負で羽生善治王座への挑戦者を決める挑戦者決定トーナメント勝ち残っているのは4名となり、準決勝・決勝を残すのみとなった。
今日(6月19日)は準決勝の1局め、郷田真隆九段vs渡辺明竜王の一戦が行われた。
郷田vs渡辺戦は今年に入ってから5月までの5ヵ月の間に、棋王戦五番勝負の4戦(郷田の1勝3敗)、A級順位戦の最終局(郷田勝ち)、棋戦戦の挑戦者決定戦(郷田負け)という結果で郷田九段からみると2勝4敗になっている。
一方で。今年度の郷田九段は好調で、ここまで8勝2敗の勝率8割。現在、勝ち数では行方八段と並びトップである。3年ぶりに竜王戦決勝トーナメントの進出を決めている。2敗のうちの1つが、棋聖戦の挑戦者決定戦で渡辺竜王に喫したものだ。
その渡辺竜王と今年7回めの対戦である。棋王タイトルを奪われたこと、棋聖位挑戦をあと一歩で阻まれたことを考えれば、ここは一矢報いておきたいところ。
振り駒で先手となった郷田九段。戦型は横歩取りに進む。郷田玉の周りからは金銀がどんどん離れていくのに対し、一方後手の渡辺陣は中原囲いには手つかずのまま。
郷田九段は、手薄な玉をそのままに、3筋、4筋にの中盤に攻め駒を集め、一気の攻め潰しを狙う。
途中まで、携帯中継のコメントは後手の渡辺竜王もちのコメントが多かったが、郷田九段に渡辺竜王の飛車を封じ込める銀打ちが出て、郷田九段の優勢がハッキリしたようで、ほどなく渡辺竜王の投了となった。
これで郷田九段は決勝に駒を進めた。決勝の相手は、21日(金)に行われる森内名人と中村太地六段の勝者と対戦する。
王座戦では第45期から47期までの3年間、決勝まで駒を進めながら挑戦には至っていない。今年の好調を背景に、王座初挑戦をつかんでもらいたい。
以前も書いたが、郷田九段は棋王タイトルは失ったものの、渡辺竜王との棋王戦五番勝負での戦いで、将棋の質が少し変わったように思う。勝ちにこだわり、粘る将棋になったように思う。
その結果が、今年度3ヵ月で9勝2敗という成績に表われているように思う。今の郷田将棋であれば、羽生王座に挑戦しても、タイトル奪取は十分可能だと思う。
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