第26期竜王戦決勝トーナメント:郷田真隆九段は山崎隆之八段を破り、挑戦者決定三番勝負進出を賭け佐藤康光九段と対戦へ
1組2位・3位、2組優勝・2位、3組優勝で戦う山では既に森内俊之名人(1組2位)が挑戦者決定三番勝負への進出を決め、 大詰めを迎える第26期竜王戦決勝トーナメント。残るは4組~6組の優勝者、1組の優勝・4位・5位がパラマストーナメント方式で戦うもう一方の山の戦い。既に4組・5組・6組優勝者から勝ち残った永瀬拓矢六段(5組優勝)を山崎隆之七段(1組5位、山崎七段はこの勝利で勝ち星規定に達し八段昇段)が破り、2組以下の決勝トーナメント進出者は姿を消した。
永瀬六段を破った山崎八段を1組4位の郷田真隆九段が迎え撃つ。勝った方が、挑戦者決定三番勝負進出を賭け1組優勝の佐藤康光九段と戦う。
竜王戦決勝トーナメントでの郷田・山崎戦は5年前の第21期以来。その時は郷田が1組3位、山崎が2組優勝者として相まみえ、先手郷田九段が後手山崎七段の中飛車を粉砕、77手の短手数で郷田九段が勝利している。
振り駒の結果、今回も郷田九段が先手。相矢倉模様から、山崎八段が△5三銀、△5二飛車と急戦模様の展開となった。郷田陣からは攻めに使う左の銀がどんどん前線へ進出する。山崎八段は中央に進出して銀に狙われた角を手損を承知で自陣へ戻す。出過ぎた郷田の銀は詰んでしまうが、かまわず攻め続ける郷田九段。結局、郷田九段の桂損となった。
しかし、後手の山崎も手損の上に歩切れ。後手陣はバラバラで飛車角が隣り合って働きが今ひとつ。先手の郷田の飛車角は遠く▲2四の地点に焦点があっており、玉の守りも郷田陣がまさる。
山崎八段も反撃を見せるが、郷田九段が攻めきって、5年前に続き85手という比較的短手数で山崎八段の投了となった。
第26期竜王戦決勝トーナメント:郷田九段vs山崎八段戦の棋譜
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/26/ryuou201308090101.html
郷田九段は、今年度出だし好調で、棋聖戦・王座戦とも挑戦者決定戦まで進んだ。だが、棋聖戦では準決勝で中村太地六段に勝って、挑戦者決定戦で渡辺明竜王に敗れ挑戦権を逃し、王座戦では準決勝で渡辺明竜王を破ったが、挑戦者決定戦で中村太地六段に敗れるという皮肉な結果になっている。勝ち星がどちらかに集まっていれば・・・と思うのは私だけではあるまい。
次のチャンスはこの竜王戦。佐藤康光九段を破り、森内俊之名人にも2勝して、秋の竜王戦七番勝負で渡辺竜王の10連覇を阻み、今年年初の棋王失冠の仇討ちをしてほしいものだ。
(写真、棋譜は第26期竜王戦中継ブログより)
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