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2013年9月 6日 (金)

郷田真隆九段、第63期王将戦二次予選で菅井竜也五段を破り挑戦者リーグ入りまであと1勝

9月2日に行われた第26期竜王戦の挑戦者決定三番勝負第2局で森内俊之名人にいいところなく敗れ、挑戦者決定は9日の第3局に持ち越しとなった郷田真隆九段。

第2局敗戦の余韻も残るであろう中、竜王戦挑戦者決定の大勝負の前に、第63期王将戦の二次予選が入った。
前期リーグ入りしていた郷田九段は、シードで二次予選2回戦からの登場。相手は、一次予選で4人を破り、二次予選1回戦でも郷田のライバル丸山忠久九段を破ってここまで勝ち上がってきた関西若手のホープの一人菅井竜也五段。言わずと知れた、振り飛車党の成長株。
受けて立つ郷田は居飛車党の重鎮。一時期、ゴキゲン中飛車に手を焼いたが、超速▲3七銀戦法という有力な対抗策が出てきてからは、ゴキゲン中飛車も苦にしなくなったように思える。郷田の振り飛車破りが炸裂してのが、昨年(2012年)2月~3月に行われた第37期棋王戦五番勝負。振り飛車党の旗頭だった久保利明棋王(当時、現九段)に挑戦し、久保後手ではゴキゲン中飛車、久保先手では石田流三間飛車で4戦を戦い、初戦で久保のゴキゲン中飛車に敗れたものの、残り3局はほぼ完封と言っていい内容で棋王位を奪取した。その鮮やかな勝ちっぷりは郷田ファンとしてはたまらない内容だった。

今回の相手菅井五段は久保九段に大きく影響を受け、関西で久保の後継者とも言える存在。今回の郷田戦は公式戦初手合いと思われるが、密かに先輩久保の敵討ちを心していたかもしれない。

振り駒で郷田先手となった本局は、後手の菅井五段がゴキゲン中飛車に構え、郷田九段が超速▲3七銀で対応するという構図になった。いつもなら、▲3七から▲4六への進出した銀がどんどん前線へ進出し大暴れするのが郷田将棋の真骨頂だが、今回は相手の△4五歩の突き出しに▲5七銀と切っ先をかわして自陣に戻った。最終的にこの銀は戦場を柔軟に動き回り、相手の攻めの銀と交換。さらに、その交換で持ち駒となった銀を飛車取りで相手陣に打ち込み、飛車を捕獲するという大役を果たした。
守りでは、郷田九段が穴熊寸前まで固めたに対し、菅井五段は美濃囲いで対抗。しかし、郷田は銀との交換で手にした飛車を菅井陣に打ち込み、早々に竜を作り、あっというまに美濃囲いを崩して、菅井五段を投了に追い込んだ。

郷田九段はこれで今期、21戦で14勝7敗。勝率0.667。9日の竜王戦挑戦者決定三番勝負最終局を前に、2日の黒星のダメージを消すいい薬になったのではないだろうか。
まずは、9日の森内名人との大一番に勝利して、渡辺竜王へのリベンジに名乗りをあげてもらいたい。
一方、王将戦二次予選では、次回の高橋道雄九段戦に勝てば、挑戦者リーグ入りが決まる。
前期はリーグに残留した豊島七段、羽生三冠と同じ3勝3敗だったものの順位差で陥落の憂き目を見た郷田九段。こちらも、まず高橋九段を破ってリーグ復帰を決め、渡辺王将へ挑戦権をつかんでほしいものだ。

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