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2016年1月 3日 (日)

大原櫻子は2010年代の歌姫になれるか

2015年の年末の第66回NHK紅白歌合戦は、白組が郷ひろみ、紅組が大原櫻子がそれぞれトップを飾る歌手として登場した。
郷ひろみは1970年代にアイドルとしてデビューし、紅白出場28回目、60歳還暦を迎えた今でも現役として活躍するベテラン。一方の大原櫻子は、郷ひろみとは親子以上に年の離れた19歳で紅白は初出場。
この新旧の極端な対比にNHKのスタッフがどんな意味を込めたのかは知るよしもないが、私個人の印象は、新世代を代表する大原櫻子に対し、郷ひろみは高度成長時代をいまだに忘れられない旧世代の象徴のように写った。

少し脱線するが、過去の紅白でトップに登場した歌手を第60回(2009年)まで遡って調べてみると、次の通りだった。
第65回(2014年)白:SexyZone、紅:HKT48
第64回(2013年)白:SexyZone、紅:浜崎あゆみ
第63回(2012年)白:NYC、紅:浜崎あゆみ
第62回(2011年)白:NYC、紅:浜崎あゆみ
第61回(2010年)白:EXILE、紅:浜崎あゆみ
第60回(2009年)白:EXILE、紅:浜崎あゆみ

ここ数年は、白組はジャニーズ事務所の若手グループの指定席、紅組は昨年のHKT48を除くと、第59回も含め第64回まで浜崎あゆみだった。浜崎あゆみが連続しているのは、本人のスケジュールの都合などもあるかも知れないが、こちらはバブル期が忘れられない世代の象徴のようにも見える。閑話休題。

私が取り上げたいのは、今回の紅組のトップ大原櫻子である。

時々、近くのゲオに行って、レンタルCDの新着コーナを眺め、ジャケットを見て気になるものを借りる。もちろん、聞いてみて「はずれ」も多々あるが、今まで知らなかった世界を知るにはいいやり方だと今でも続けている。
そのジャケ買いならぬジャケ借りをした中に、大原櫻子のファーストアルバム「HAPPY」があった。聞いてみると、1990年代に一世を風靡した広瀬香美を思わせるような曲、素直な歌詞をじっくり聴かせる歌、聞いているとこちらまで元気になる歌もあり、「当たり」だった。(これも余談だが、ジャケ借りでももう一組の「当たり」が女性3人のボーカルユニット「Kalafina(カラフィナ)」だった)

その後、彼女が、佐藤健主演の映画『カノジョは嘘を愛しすぎている』のオーデションで5000人の中から歌えるヒロインの座を射止めデビューしたことを知った。ちょうど、CATVで映画が放映された機会に映画も見た。アルバム「HAPPY」の収録曲のうち2曲は映画の劇中歌だった。

大原櫻子は絶世の美女というよりは、どこにでもいそうな等身大の女の子のイメージである。しかし、最近はやりの束物アイドルとは一線を画す歌のうまさ、またひとたび歌い出せば、一人でステージを飛び跳ね、観客を魅了し元気を与える。

同世代の女性にも、絶大な支持を受けているようだ。スタート時から女優と歌手の二足のわらじでスタートした大原櫻子、どちらの世界でも活躍してほしいが、より今の日本で求められているのは、聞く人たちに元気を与えてくれる歌手「大原櫻子」のように思う。

大原櫻子は2016年1月に20歳を迎える。今年2016年は彼女が更にステップアップし、2010年代の歌姫に近づく年になるのではないかと密かに思っている。おそらく近々まとめられるであろう2作目のアルバムが楽しみだ。

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コメント

 大原は期待の立った一人。

 なんだかんだ言いながらも

 miwa 家入ら、スタッフに恵まれてるのか、

 頑張りを感じさせる才女が出てきてますね。

投稿: 嬉野 | 2016年1月18日 (月) 00時57分

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