« 門田隆将『疫病2020』 | トップページ | 2年連続「緊急事態宣言」でGWを迎える東京、東京2020は中止するしかない »

2021年1月11日 (月)

大学ラグビー 天理大学 初の日本一

 今日の第57回全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝で天理大学が早稲田大学を55-28で破り、初めての大学ラグビー日本一の栄冠を手にした。これまで大会の歴史の中で、優勝の栄冠を手にした大学は9校。10行めに天理大学が名を連ねることになった。

 

思えば、平成20年代の大学ラグビーは、帝京大学の独壇場だった。2009(平成21)年の第46回全国大学ラグビーフットボール選手権大会決勝は、帝京大学と東海大学の顔合わせとなり、前年度の決勝戦で早稲田大学に敗れて準優勝だった帝京大学が14-13で東海大学を破り、初優勝の栄冠を手にした。そこから2017(平成29)年の第54回大会まで前人未踏の9連覇を成し遂げた。
 2019年のラグビーワールドカップ日本大会の日本代表にも、中村亮土、流大、坂手淳史、松田力也など9連覇中の帝京大学出身者が多い。当時の帝京大学の力は大学の中では図抜けていて、チームとしての目標も、大学日本一にとどまらず、日本選手権でトップリーグ所属チームを倒すことを目標にしていた。
 当時の帝京大学は他校と比べフィジカルの強さに加え、従来の上意下達・上級生絶対の日本の体育会系文化とは一線を画し、寮での雑用は上級生が行い下級生には大学生活や寮生活に早く慣れさせるといった独自の教育方針も話題になった。
 帝京大学の強さは他大学とは別格で、帝京の時代が永遠に続くようにも思われたが、かつて大学ラグビーで覇を唱えた早稲田大学や明治大学もその間に改革に取り組んだに違いない。2017(平成29)年度の第54回大会決勝は帝京大学vs明治大学で戦われ、帝京21-明治20という1点差で帝京が辛勝した。
 
 その翌年2018(平成30)年度の第55回大学選手権の準決勝で帝京の10連覇の夢を阻んだのは早稲田でも明治でもなく関西の雄天理大学、29-7というスコアで完勝だった。(帝京3連覇目の第48回大会の決勝は帝京大学対天理大学で、天理12-帝京15で天理は準優勝に終わっている)
 その後、決勝に駒を進めた天理は、対抗戦グループ4位から出場し準決勝で宿敵早稲田を撃破した明治大学の前に17対22で涙を飲んだ。明治は22年ぶりの大学日本一だった。

 

 2019年(平成31・令和元)年度では、準決勝で早稲田大学と対戦。明治への雪辱に燃える早稲田の齋藤直人・岸岡智樹のゲームメイクの前に14-52と大敗した。その早稲田は決勝で明治に雪辱を果たし、11年ぶりの大学日本一となった。

 

 2020(令和2)年度の今年、その天理大学が準決勝で明治(15-41)、決勝で早稲田(28-55)を破った。メンバーを見れば、SH藤原忍・SO松永拓朗は、2年前の帝京撃破の時からスタメン。昨年の早稲田のSH齋藤直人・SO岸岡智樹も2年生からスタメンだった。
 9連覇の帝京打倒を目標に各大学が強化を進めた結果、各大学のレベルが上がり、実力が拮抗する中、大学ラグビーでも経験値やチームとしての熟成といったものが、より重要になってきたのかも知れない。
 
 大学ラグビーが群雄割拠となり、どこが優勝してもおかしくないような状況になることが、日本のラグビー全体の底上げにつながり、2023年のワールドカップでの日本代表の活躍を支えることになるだろう。

 

 今年で主力の多くが卒業する天理大学がどの程度力を維持できるか、ここのところ決勝から遠ざかるかつての覇者帝京大学の復活はあるのか、名門早稲田・明治はどうするのか、来年の大学ラグビーも楽しみだ。

 

|

« 門田隆将『疫病2020』 | トップページ | 2年連続「緊急事態宣言」でGWを迎える東京、東京2020は中止するしかない »

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 門田隆将『疫病2020』 | トップページ | 2年連続「緊急事態宣言」でGWを迎える東京、東京2020は中止するしかない »