2015年9月 6日 (日)

マンガ『弱虫ペダル』大ヒットの理由を考える。主人公小野田坂道は指示待ち世代の典型?

NHKBS1で「ぼくらはマンガで強くなった ~SPORTS×MANGA」という番組があり、今年(2015年)の5月31日の放送で、自転車ロードレースとマンガ『弱虫ペダル』(渡辺航作)が取り上げられた。
原作者の渡辺航がどういうきっかけでこの作品を書くことになったのか、日本人で初めてツールド・ド・フランスに参加した新城幸也がこのマンガをどう読んでいるかなど、また『弱虫ペダル』のあらすじも紹介され、数年前から自転車競技に興味を持ち、『弱虫ペダル』の存在も気になっていた私は、すぐに、40冊に及ぶマンガ『弱虫ペダル』を読み始め、40冊を1週間ほどで読み終えた。

弱虫ペダル コミック 1-41巻セット (少年チャンピオンコミックス)

さらに、原作だけでは飽き足らず、アニメ『弱虫ペダル』(全38話) 『弱虫ペダルGRANDE ROAD』(全24話)も、ケーブルテレビのオンデマンドで全話見た。

『弱虫ペダル』の主人公小野田坂道は、アニメおたくの高校1年生。入学した千葉の総北高校で「アニメ研究部」への入部を楽しみにしていたが、人数不足で活動休止。活動再開を目指して部員集めをしている中、ふとしたことから自転車競技と巡りあい、坂登りのスペシャリスト(クライマー)としての素質を見いだされ、総北高校自転車競技部に入部。自転車を中心とした彼の新しい青春が始まる。
自転車でのキャリアは長い今泉、鳴子という2人の同級生。彼らを見守り、育て、ともに戦う3年生のキャプテンでエースの金城、スプリンター田所、クライマー巻島。インターメンバー6人の枠を1年生3人と争う2年生の手嶋、青八木などのチームメイトたち。
さらには、総北高校の前に立ちはだかる高校自転車界の常勝校「箱根学園」。箱根学園にもキャプテン福富、スプリンター荒北・新開、クライマー東堂の4人の3年生、2年生の泉田、1年生の真波など総北の面々に負けず劣らず個性的はメンバーが揃う。
総北、箱学の争いに割って入ろうとする京都伏見の御堂筋には何をやるかわからない狂気が漂う。

「少年チャンピオン」で2008年から連載が始まった『弱虫ペダル』はまだ連載が続いている。
アニメ化されたのでは、コミックでは27巻にあたる主人公坂道の高校1年生のインターハイ終了までだが、マンガの連載はその後も書き継がれ、41巻では坂道が2年生のインターハイでまで進んでいる。発行部数も1000万部を超えたと言われる。
アニメの総集編の映画「弱虫ペダルRe:RIDE」、さらに(2015年)8月下旬には新作の劇場映画も封切られた。

個性的なチームメイトが揃い、強者揃いのライバルたちと戦うというスポーツマンガの王道をいく。一方、これまで一般にはなじみのなかった自転車競技、ロードレースの迫力、スピード感、躍動感、臨場感を見事に表現し、手に汗握る展開に「次はどうなるのだろう?」とページをめくる時に感じるわくわく・ドキドキ感も満載で、大ヒットもさもありなん。読み終えると、自分も自転車に乗ってペダルをこぎたくなる。

不思議なのは主人公小野田坂道の存在だ。彼は、アニメおたくとしては主体的に行動するが、自転車競技では基本的に受け身だ。坂道の坂登りの才能を見いだした同級生の今泉や鳴子の(精神的な)後押しもあり、入部を決意するが、入部後は次々と与えられる課題をこなすだけである。結果的にインターハイでも華々しい活躍をするが、すべてはキャプテン金城から与えられるオーダーを全うしようと全力を尽くした結果に過ぎない。
ここに大ヒットのもう一つの理由がある気がしてならない。主人公小野田坂道に対して、役割も目標も周りが与えてくれる。同級生や先輩に恵まれたからこそ、坂道の存在が光るのだ。
『弱虫ペダル』は、おたくで、ネクラ、あるいは指示待ち世代といわれる現代の若者たち(の一部)の「自分には自分がまだ気づいていない才能や長所があるのではないか?」という思い、「誰かが自分の才能や長所に気がついて、ふさわしい仕事や役割を与えてくれれば、自分ももっと頑張れるのに...」という潜在的な願望を、マンガという形で実現させてみせたから、ヒットしたのではないか?

マンガ『弱虫ペダル』がアニメ化の区切りであった坂道1年生のインターハイ終了時で連載を終了し作品として完結していれば、スポーツマンガとしては完成度も高かったかも知れない。
作者はそこで筆を置かず、書き進めた。そうなると、上級生になった坂道を描かなければならない。2年生になれば、後輩が入部してきて、坂道は先輩として後輩たちの長所を見いだし、育てる役割を果たさなければならない。3年生になればなおさらだ。それを彼が果たせるのか?そのためには、坂道自身の人としての成長が不可欠だ。それとも、坂道は今後も受け身のままで、新キャプテン手嶋や、3年になれば同級生の今泉や鳴子から役割を与えられ続けて、それを果たすだけで生き続けていくのか?
今のままの人から与えられる役割をこなすだけでは、どこかで坂道は壁にぶちあたり、スランプや落ち込みを経験せざるを得なくなるのではないか?
そうなると、物語は単なるロードレースのマンガを超えて、小野田坂道の成長物語を描かなければならない。きちんと答えを出すには、坂道が3年生になるまで描ききらなければ、物語は完結しない気がする。作者渡辺航がどのような選択をするのか?楽しみである。

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2012年3月 8日 (木)

ダイエットのため自転車(クロスバイク)を買った

50代になってなかなか体重が減らなくなった。40代の頃は、何回かダイエットを試みて、一度は73kgあった体重を10kg減量に成功したこともある。
ここ1~2年は70kg~71kgの間を行ったり来たりしており、なかなか70kgを切ることがなかった。昨年3月に職場が変ってから、なんとか少しは痩せようと努力して、昨年夏には一時期69kg台まで絞ったが、その後、出張や飲み会が重なって、あっという間にリバウンド。更に、年末年始で72~73kgと過去のワーストレベルまで戻ってしまった。

これまでのダイエットは、まず食事の量や内容で摂取カロリーをコントロールし、さらに、職場の帰りになるべく歩くようにするなど消費カロリーを増やすことを組み合わせてやってきた。昨年は、休日、テニスを何回かやったりもした。
しかし、今年の冬は冷え込みが厳しいせいもあって、運動不足気味。特に、土日家にいるとほとんど歩くこともない。このままではいけないと思いつつも、とうとう過去最悪の73kgに戻ってしまった。

改めて何かダイエットをしなくては思っていたところ、自分の回りに自転車に乗っている人が多いのに気がついた。最初は、行きつけの床屋の私より年配のご主人が自転車に乗っているという話を聞いたのが最初だったろうか。その後、時々、出張で東京に来る高校時代の親友が、自転車を買ったという話を聞いたのが2~3年前だったろうか。本格的な自転車はずいぶん値が張るものだと思った程度だった。
昨年の夏にFACEBOOKを始めたら、就職の時と就職後に世話になった職場の先輩が自転車を趣味にしていることが分かった。
2月になって、高校時代の陸上部の同窓会をしたが、私を除く4人のうち2人が自転車に乗っているとの話で、ランニングより自転車の方が、膝や腰への負担が少ないとの話が出て、ちょっと考えてみようかと考え始めた。
そしたら、それからしばらくして滋賀県大津に出張に行った時の話。昼食を食べにはいったレストランの土間にロードバイクとクロスバイクが置かれていた。一緒に出張に行った若い同僚2人に「自転車を始めてみようかと思っているんだ」と話したら、なんと2人とも自転車に乗っていて、1日100km走ることもあるし、1人は電車にたたんだ自転車を持ち込んで、遠出する「輪行」もしたことがあるという。
偶然にしては、続きすぎ。あるいは、それだけ、スポーツとして自転車に乗るということがそれだけ普及しているということだろうか。

家から歩いて7~8分のところに、自転車販売の「サイクルベースあさひ」の店がオープンしたばかり。週末、何回か見に行って、2月末にクロスバイクの入門車を買った。

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先週末に初めてその新車に乗って遠乗り。以前から一度行ってみたいと思っていた、新座にある平林寺に行ってみた。行きと帰りのルートを変え、走行距離は20kmほど。朝の9時前に家を出て、平林寺に着いたのが9時半過ぎ。30分ほど平林寺を散策して、家路に。帰りは少し遠回りのルートをとって、1時間ほどかけて戻ってきた。

これまで、ほとんどママチャリしか乗っていなかったので、舗装道路でスピードにのってきて、自転車と自分が一体となったような感覚はなんとも言えない。これから、だんだん、暖かくなる季節。晴れた日の休日の午前中の過ごし方としては悪くない。

自転車に興味をもってから、書店に行くたびに、自転車関連の書籍を見ていたら、俳優の鶴見辰吾が書いた本『気がつけば100km走ってた』が目についた。

気がつけば100km走ってた
気がつけば100km走ってた

あわせて、サイクリングルートを紹介したガイドブックもあわせて購入した。これらの本を参考にして、これからの自転車での行き先を考えていきたい。

東京周辺自転車散歩
東京周辺自転車散歩

東京周辺自転車散歩マップ (るるぶDO!)
東京周辺自転車散歩マップ (るるぶDO!)

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