高校書道部を描く学園コミック『とめはねっ!』全5冊を読み終わる
先日、競技かるたを題材にした『ちはやふる』(末次由紀著)を読んだばかりだが、『とはやふる』の存在を知った松村由利子さんのブログ(そらいろ短歌通信)のその日の記事のコメントに『とめはねっ!』も紹介されていて、いずれ読んでみようと思っていたものだ。
舞台は、神奈川県鎌倉市にある私立鈴里(すずり)高校。書道部は日野ひろみ、加茂杏子、三輪詩織という2年生女子3人しか部員がおらず、部員が5人揃わないと廃部という存続の危機にある。そこに、ひょんなことから新入生で帰国子女の男子生徒大江縁(ゆかり)と柔道部で全国準優勝の望月結希が入部することになる。
海外生活が長く日本語も日本のことも知らず、性格的にも気弱な大江縁(ゆかり)と男子生徒でも投げ飛ばす勝ち気な望月由希、さらに個性的な2年生3人が加わって繰り広げられる書道部の日常を描いている。第1巻の裏表紙のキャッチコピーには「文化系青春コメディー」とあり、肩の力を抜いて気楽に読める。
しかし、その中で、語られる書道の基本や、中国の書、書家の歴史、筆や墨など書道の道具に関わるエピソードは知らないことも多く「へぇー」と思わせられることも多い。
また、作中で5人は多くの書を書くが、募集や依頼により書道の先生や高校書道部の在校生などが書いたもの集め、その作品をPC等で処理して使っているようだ。
読者参加型で作られる作品であることが、『とめはねっ!』の人気の秘密のひとつなのかもしれない。
私自身は小学校4年の一年間、書道教室に通った経験があるが、ちっとも昇級せず、何が楽しいかもわからなかった。当時、同級生が通っていた剣道の教室に誘われ、そちらの方が面白そうだと、書道教室は辞めてしまい、剣道に鞍替えした思い出がある。
中学に入っても字は下手だった。それでもペン字だけはある時思うところがあって、丁寧に書く努力を続けていたら、半年ほどで何とか見られる字になったが、毛筆で書く「書」は相変わらす下手である。
いつか、もう一度、きちんと書道を学んで、せめてはがきの宛名ぐらい毛筆で書けるようになりたいというのが、ささやかな夢のひとつである。
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