2006年6月29日 (木)

パン教室の先生

今日、妻が通っていたパン教室の講師の認定試験があり、なんとか合格した。とりあえず、家族一同ほっとしている。(多分、妻本人が一番ほっとしていると思うが)

試験の課題は、「食パン」と「あんパン」を焼くこと。試験が近づいた先々週あたりから、いま習いに行っている教室の先生からは、「食パンを100斤焼きなさい」と言われ、介護のパートの傍ら、夜遅くまで、食パン作りと格闘していた。(結局100斤には届かず、30斤くらいだったようだ)
なかなか、うまく焼けないようで、落ち込む日も多々あり、以前、「田舎で小さな喫茶店を開き、自分がパンを焼くので、あなたはおいしいコーヒーを淹れて」と言っていた威勢の良さは影を潜めていた。
最近では「自分は専用オーブンに、発酵器も持っているのに、持っていない(教室の他の)人より出来が悪い」「自分は、パン作りの才能ないかもしれない…」「パン作りに向いていない…」と弱気発言の連発で、しまいには、「あのパン教室の教え方は変だ」と言い出す始末で、なだめるのに一苦労だった。

まあ、人に教える資格をもらうのだから、そう簡単には行くはずもなく、「教室の先生は、同じ食パンを何回も焼くことで、均等な品質でパンを焼くことの難しさを、身をもって体験してさせようという事なのだろうな」と、端からみている私などは思うのだが、渦中にいる当事者は、それどころではないようだった。

練習で焼いた食パン、あんパンのうち、いくらかは我が家で自家消費したが、毎日のように2斤、3斤と焼かれる食パンを食べきれるはずもなく、近所に配るにも限度があり、焼かれたパンの半分以上は捨てられてしまったようだ。もったいないというか、申し訳ないというか……。

捨てられたパンたちの供養のためにも、妻にはこの資格を今後の人生の中で是非有効に活用して欲しいと思っている。(私のコーヒーの方は、当分、進みそうにないけれど)

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2006年3月 3日 (金)

喫茶店のマスター?

私の妻は、今、パン作りにはまっている。パン作りの教室に通い、これまでベーカリーショップで買っていたようなパンを作っては、家族に食べさせている。そろそろ、パン教室のカリキュラムも終わりに近づき、もう少し頑張ると、パン教室の講師の資格も取れるらしい。

最近になって
「私の夢は、田舎で小さな喫茶店を開くこと。私がパンを焼くから、あなたはおいしいコーヒーを入れて。」と言い出した。私はいつの間にか、喫茶店のマスターだ。
雑誌でこじゃれた喫茶店を見つけると、今度、参考のために行ってみようとチェックしている。(我が家が好きな吉祥寺は、そういった喫茶店の宝庫であり、参考事例には事欠かないだろう。)
まだ家のローンも残っているのに、資金の手当てなどどうするつもりなんだ?とは思うものの、あまり水を差すようなことばかり言っていると「夢のない、つまらないヤツ」と言われそうなので、ふんふんと話し半分で聞いている。

しかし、考えてみると、結婚当初、彼女は、「私は娘が生まれたら、一緒にパンやクッキーを作るのが夢なの」と言って、オーブン機能の付いた電子レンジを買っていた。そして、パン教室に通い出して、それでは物足りなくなると、単身赴任中の私のところに電話してきて、パートで貯めたお金で買うからと、ガスオーブンと発酵器をあっという間に揃えてしまった。そして、母がパンを焼くガスオーブンを使って、今日も次女がケーキを焼いている。

ひょっとすると、田舎の小さな喫茶店も実現してしまうかもしれない。それまで、喫茶店巡りにつきあう日々が続きそうだ。

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