令和元年の年の瀬にブログ更新を再開
このブログを更新しなくなって久しい。
長期中断前の最後の記事は2016年1月11日の「第65期王将戦七番勝負第1局、郷田真隆王将が最強の挑戦者羽生善治名人に完勝」になっている。
見る将棋ファンで特に郷田真隆九段を応援していたので、これまで1300件以上投稿してきた記事の3割ぐらいは将棋の記事だ。この第65期王将戦七番勝負で郷田九段は積年のライバル羽生善治名人の挑戦を退け、初めてタイトルの防衛に成功した。しかし、翌年の第66期では久保利明九段の挑戦を受け、初戦から3連敗。その後2連勝して3連覇に望みをつないだが第6局で敗退して王将タイトルを失い、また20代の若手棋士の台頭でトップ棋士の証(あかし)であるA級からも陥落した。私の将棋熱もクールダウンしていった。
郷田九段はトップ棋士がひしめく羽生世代の中で、二度のA級陥落を乗り越えA級に定着したこと、40代になって棋王・王将というタイトルを獲得したことなど「中年期の危機」をテーマにこのブログを始めた私にとって、中年期の危機に雄々しく立ち向かいそれを乗り越える姿が、このブログのテーマの象徴のように見え、応援していた。
長期中断は、郷田九段の低迷より、自分の仕事が忙しくなったことと書きたいという欲求が以前ほどではなくなったことが理由だ。書くためには、書きたいテーマが必要だが、1300以上の記事を書いたことで、それまで自分の中にあった書くべきネタをほぼ書き尽くしてしまったのだと思う。
新しいものを書き出すためには、書きたいものやことが自分の中に澱のように積み重なっていく必要がある。OUTOUTのためにはINPUTが必要なのだ。ほぼ4年の長期中断はその書きたいことを沈澱させる期間だったように思う。
2011年3月に新しい職場に移って国内で多くの地域に出張した。また、2015年のラグビーワールドカップで日本代表が南アフリカに勝利した「ブライトンの奇跡」以降、ラグビーファンに復帰し、スーパーラグビーとトップリーグを見続けてきた。今年2019年のラグビーワールドカップでの日本代表のレベルアップを目の当たりにした。
プライベートでも一昨年の暮れ母が亡くなり、つい先日義母(妻の母)が亡くなった。元号も今年、平成から令和に変わった。自らも、来年には還暦を迎える。
公私ともに多くのことが重なった年の瀬。休んでいたブログを再開しよう。新しい令和の時代に考えたことを書き留めておこうと思う。